誰でも「眠ろうとしても眠れない」という経験があると思います。通常は数日のうちにまた眠れるようになります。しかし時に不眠が長く続き、日中にさまざまな不調が出現するようになります。
このような症状は不眠症と診断されます。
調査では、5人に1人が「何らかの不眠がある」と言われており、加齢とともに不眠は増加します。
不眠症は特殊な病気ではなく、よくある病気です。
不眠症の背景には、人口の高齢化、ライフスタイルの多様化、生活リズムの乱れ、ストレスなどが考えられます。不眠症によって日中の眠気やだるさ、集中力の低下などが引き起こされると、日々の生活に支障をきたし、極端な場合にはさまざまな事故につながることもあります。
また、不眠症が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などにかかりやすくなると言われています。
そのため、不眠症は放置せず、適切に対処することが重要です。
不眠症の治療は疾患によって異なっており、睡眠薬の服用だけが睡眠障害の治療ではありません。症状やサイン、診察・検査の結果から、その原因となる疾患を適切に診断し、原因に応じた治療を行ってまいります。