うつ病
現代社会はストレスに溢れています。ストレスがうまく解消されないで、心と体のバランスが崩れ、心身に不調をきたすことは誰にでも起こり得ます。
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった状態が続いている場合は、うつ病かもしれません。
うつ病は、精神的・身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分をダメな人間のように感じてしまいます。そのため普段なら難なく乗り越えられるようなストレスも、より辛く感じられてしまうという悪循環が生じてきます。
躁うつ病(双極性障害)
うつ病は、うつ状態だけが起こる病気のことをいいますが、双極性障害とは、うつ状態に加え極端に活発に行動してしまう躁(そう)状態も現れ、「うつ状態」と「躁状態」を慢性に繰り返す病気のことをいいます。以前は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、現在では両極端な病状が起こるという意味で「双極性障害」と呼ばれるようになりました。
躁状態では、眠らなくても活発に活動できる、次々とアイデアが浮かぶ、過度に自分では特別に能力が高いと信じこむなどの症状が見られ、軽はずみに無謀な行動を取ってしまう結果、社会生活に支障をきたすこともあります。
うつ病は「うつを良くする」ことが治療目標ですが、双極性障害は、「躁・うつの波をいかにコントロールするか」が最大の治療目標です。