もの忘れ|かまたこころのクリニック|JR神戸線「東姫路駅」の精神科・心療内科

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もの忘れ|かまたこころのクリニック|JR神戸線「東姫路駅」の精神科・心療内科

もの忘れ

もの忘れ

もの忘れとは、大きく3種類に分けられます。

  1. 「年齢による」もの忘れ
  2. 「軽いもの忘れ」(生活障害はあったとしても軽度)=「軽度認知障害(MCI)」
  3. 「病気によるもの忘れ」(生活障害がある)= 「認知症」
上記にははっきりとした境界線がないことが多く、病気によるもの忘れであっても早期発見や適切な治療を行うことによって回復するものもあります。当院では、「もの忘れ」を早く発見し、総合的な診断・治療を行います。状態によっては自覚に乏しい方が多いため、ご家族や周りの方々でご心配になる方がいらっしゃる場合は是非お気軽にご相談ください。
もの忘れは、歳をとることで誰にでも起こりうることです。しかし、アミロイドβやタウ蛋白などの『ゴミが脳内に異常に蓄積される』ことによって引き起こされ、生活に支障が出るのが認知症です。

①「年齢による」正常なもの忘れ

日常生活への影響は少なく、ご自身で自覚されていることが多いです。また、一般的に症状は進行することが少ないとされています。
『昨晩の食事内容を思い出せない』などのエピソードが当てはまります。

②「軽いもの忘れ」(生活障害はあったとしても軽度)=「軽度認知障害(MCI)」

①と③の中間です。日常生活への影響は少なく、ご自身で自覚されていることが多いですが同時にご家族からも指摘されることも多いです。必ずしも認知症に進行するわけではなく、年間8人に1人程度が③「病気によるもの忘れ」=「認知症」に進行してしまうと言われています。

③「病気によるもの忘れ(生活障害がある)」=「認知症」

ご自身での自覚は乏しく、進行してしまうと日常生活へも影響が出てしまうことがあります。昔の出来事や身体が覚えている記憶は障害されにくく、比較的最近の出来事・記憶が障害されることが多いです。「正常なもの忘れ」とは違い、体験したことそのものを忘れてしまうことがあります。
『食べたことそのものを覚えていない』『物をどこに置いたか覚えておらず、よく探すようになった』などのエピソードが当てはまります。

認知症の可能性がある症状

  • 物事の段取りが分からなくなる
  • 日付、時間や場所等が分からなくなる
  • 経験の一部ではなく、経験したもの全体を忘れてしまう
  • 身なりに気を遣わなくなる
  • 一人で買い物がうまくできない
  • そもそも、もの忘れかどうか分からない
  • 本人に自覚はないが、家族や周囲から指摘される

※あくまでも、上記は目安となります。

認知症

徐々に悪化するもの忘れが続く場合は、認知症の可能性があります。
厚生労働省の2012年度調査では、65歳以上で認知症の方は約462万人、軽度認知障害(MCI)の方は約400万人と分かっており、65歳以上の4人に1人は認知症またはMCIに当てはまる高齢者にはかなり頻度の高い病気です。
症状としては、進行してしまうともの忘れの症状に加えて、暴言・暴力、怒りやすい、徘徊、眠れない、食行動異常(拒食/過食)、やる気がわかないなどの周辺症状が出現することもあり、日常生活にかなりの影響が出てしまいます。御家族の負担が大きくなってくると、介護疲れによって御家族の生活にも支障が出てしまいます。認知症の周辺症状は精神科でフォローされることが多いため、お気軽にご相談ください。

認知症は、脳内に蓄積するタンパク質(ゴミ)の種類や機序によって、

  1. アルツハイマー型認知症:もの忘れや物盗られ妄想などを主な症状とする
  2. レビー小体型認知症:小人や動物が見えるなどの幻視、パーキンソニズムなどを主な症状とする
  3. 血管性認知症:脳梗塞などをきっかけに急に発症する

などに分類されます。

認知症の種類によって症状や進行の仕方や程度も違い、治療方法も違います。そのため、早期発見と早期治療介入が大切ですし、自覚がないことが多いためご家族や周囲の方々の理解と協力も必要です。

当院ではまずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺い、その上で認知症がどのようなものかを丁寧に説明し、基幹病院とも連携を取りながら一人ひとりの状況に合わせて治療を一緒に行っていきます。認知症の方の多くは自覚症状がないため、ご家族にもなるべくご同席頂くことをお勧めしております。

代表的な症状

  • 昔のことはよく覚えているが、最近のことは忘れる
  • 物忘れが徐々に悪化している
  • よく道に迷うようになった
  • 財布を盗まれたと騒ぐ
  • 小人や動物が見えるように振る舞う
  • 怒りっぽくなった・無気力になった
  • 幻聴が聞こえる
  • 近所を徘徊するようになった
  • 過食・拒食になってきた